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安芸太田町田舎体験推進協議会 受入理念

(私たちが民泊・体験学習に賭ける想い)

日本は、都市部を中心にして経済的成熟化が進み、効率や合理性が最優先される時代となり、その結果、生活格差が広がる一方で生活苦による自殺は減らず、若年層を中心に引きこもりやニートの発生等新たな問題の発生を招いている。
さらに、家族同士による痛ましい事件が連日のように報道されており、本来日本人が大切にしていた美徳や道徳が失われつつある。

「心の過疎化」が高まりつつある都市住民をはじめとする多くの国民の間には、豊かな自然に満ち溢れ、「いのち」を育むとともに、生活の場として地域住民の温もりが感じられる農山村において、「生きる力」を養うことへの期待が高まりつつある。
  特に、次の世代を担う子供たちが身近な自然と農林漁業に親しみながら、のびやかにたくましく育っていくことは、活力に満ちた21世紀を築いていく上で非常に重要な課題である。
  こうした動きを背景に、学校教育においては、教育旅行(修学旅行や野外活動)を活用して農林漁業体験や農家民泊によるコミュニケーション能力の醸成などに取り組む学校が徐々に増えているほか、これまでの「名所・遺跡めぐり」から「体験型旅行」への転換の流れが着実に進んでいる。
  特に日本人が本来有していたはずの美徳・道徳を教育する場として、農山村に大きな期待を寄せており、安芸太田町としてもそのような社会的要請にこたえていく責務がある。
その一方でこのような重要な役割を期待されている当町においては、人口減少・高齢化が進行し、地域の活力が停滞しており、現状打開の為にも地域住民が自分たちの住む農山村の魅力を再認識するとともに、都市との交流を進め、お互いの魅力を享受できるような互恵的な関係を構築し「人・もの・情報・経済」が循環する状況を創出することが非常に重要である。
安芸太田町田舎体験協議会は、このような視点に立って、安芸太田町の新たなブランド確立を目指すべく設立された安芸太田町ヘルスツーリズム推進協議会を母体とし、関係者が共通の理念の下で連携を図り、安芸太田町の素材を十二分に活用しながら、隣接する「国際平和都市」広島市や世界遺産「宮島」を要する廿日市市との相互協力を踏まえた安芸太田町ならではの教育旅行プログラムによる都市と農山村の交流を推進することを目的とする。 

すなわち教育旅行を介した生徒には「心の教育効果」という成果を、住民には「地域の魅力の再発見による誇りの再生」という成果を、当町には「経済活動を通じた地域活性化」という成果を享受出来る「三方よし」(Win Win Win)の仕組み実現に向けて本協議会を設立するものである。

*三方よし (Win Win Win)について
商取引においては、当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないという意味で売り手よし、買い手よし、世間よしという「三方よし」の理念は、近江商人の経営理念に由来する。(出典:同志社大学経済学部教授 末永國紀氏)